セロトニンを増やし活性化させる為の5つの生活習慣
不安障害の方だけではなく、心を病んでおられる方すべてにとって必要な、
治る為の大きな働きをしてくれるセロトニンについてお話します。
『幸せホルモン』と呼ばれるセロトニンは、
心身の安定や、心の安らぎに大きく関与している神経伝達物質です。
セロトニンの不足は、体調や精神に大きな影響を与えます。
セロトニンは、
腸内に90%、血液中に8%、脳内に2%程度ずつ分布しています。
たった2%の脳内のセロトニン効果として、
体内時計の調節、気分や感情のコントロール、衝動行動や依存症の抑制があり、
私たち不安の多い人にとって、とても有り難い物質なわけです。
では、薬に頼らないで、
そんな有り難いセロトニンを増やし活性化させる行為(要因)は何でしょうか?
答えは
です。
セロトニン神経とは、ドーパミン神経やノルアドレナリン神経など他の神経をコントロールする働きをする神経です。
ドーパミン神経とは、目標の達成の為の意欲を高めてくれる良い神経ですが、
暴走すると『依存症』のような問題行動を起こします。
ノルアドレナリン神経とは、危険を察知すると、血圧を上げたり、不安を感じさせたりする役目をしてくれますが、
暴走すると『パニック障害』を引き起こしたりします。
セロトニン神経は、これらの神経をコントロールしてくれる大切な神経なのです。
そんな大切なセロトニン神経を弱らせる原因が、
長時間のストレスと疲労です。
セロトニン神経は、朝起きると活性化し、
夕方になる頃に弱まります。
次に
セロトニンを増やし、セロトニン神経を活性化させる要因について、
少し詳しく説明しますね。
網膜から入る太陽の光が、朝の活動を始めたセロトニン神経を活性化させてくれます。
このことは、早寝早起きが大事だという理由にもなるのです。
朝起きたなら、まずはカーテンを開け、朝日を浴びましょう。
リズム運動とは、ウォーキング、呼吸、咀嚼のことです。
1人で意識を集中して行うウォーキング、
『吐き出す呼吸』である、歌を歌うこと、笑うこと、ヨガ、
そして、しっかりと咀嚼することで、
セロトニン神経が活性化されます。
グルーミングとは、距離の近い人と人とのふれあいのことです。
気の合う人と食事やお酒を楽しむこと、
安心できる人とのお喋りなどで、
疲れが取れて、ストレスの解消になります。
不安障害や心の病の方は、どうしても引きこもりがちになり、
時間的にルーズになりがちな為に、
昼夜逆転した生活をしている方が多いです。
先ほど、朝日を浴びましょうと書きましたが、
わざわざ外に出て浴びなくてもいいのです。
早起きして、カーテンを開け、窓越しに朝日を感じるだけでも効果はありますよ。
セロトニンが作られる為の材料は、必須アミノ酸『トリプトファン』です。
これを食品で取り込むことが必要になります。
トリプトファンが多く含まれる食材は、豆腐、納豆、味噌、醤油など大豆食品や、
チーズ、牛乳、ヨーグルトなど乳製品、
また、ゴマ、ピーナツ、卵、バナナなどがあります。
セロトニンの材料となるトリプトファン代謝物を脳内に運ぶ為に、
腸内環境を整える必要があるのです。
腸内は無数の腸内細菌が腸内フローラを形成しており、
そこで作り出される酵素類がトリプトファンの分解に深く関わっています。
なので
腸内環境を整えることで、
セロトニンの材料がたくさん脳へ運ばれやすくなるのです。
そして
セロトニン合成の為には、トリプトファンを取ると同時に、
先ほどの5つのセロトニンを増やし活性化させる為の行為を行う必要があります。
最後に・・、
これら5つのセロトニンを増やし活性化させる為の行為をしたとしても、
残念ながら2時間以上セロトニン活性は続きません。
ですが、
毎日セロトニン活性に必要な行為を継続することで、
セロトニンの分泌量は徐々に増えていきます。
なので、
生活習慣として、日々の暮らしの中に取り込むことが大切なのです。
ぜひ、生活習慣として定着させて、
不安や恐れの少ない人生を手に入れましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪